資料NO. :  34
<資料名>
  自衛隊はイラクへ行くな! 殺すな! 殺されるな!
イラク派兵を止めよう!


有事法制を完成させない、発動させない
戦争への協力は絶対お断り!
戦争をとめるため声をあげよう!
行動しよう、力を併せよう!

 T.M.さん(ちば・いちはら連絡会)
制作者  :  T.M.さん
制作日  :   2003年9月3日
自衛隊のイラク派兵は米英の軍事占領に加わることを意味する

 7月26日未明,自衛隊派兵法である「イラク復興支援特別措置法」(イラク派兵法)が成立しました。国民の大半が反対している中,強行採決した政府与党(自・公・保)を心の底から抗議します。この採決は,絶対に認めることはできません。

 この法律は,「復興」と名称が付いていても,イラクの人々の復興支援を行うためのものではありません。「復興支援」というのは欺まんです。戦時下のイラクに1000人規模の自衛隊を派兵し,米英軍が行っている軍事占領に自衛隊を参加させることに目的があります。石油利権や復興ビジネスのために,自衛隊員がイラクの戦場に今秋にも派兵されようとしているのです。これは日本とイラクの民衆同士が,殺し殺されあう関係に入るということです。再び日本が戦争する国になるということです。このことは,本当に歴史を画する重大事態です。一刻も早くイラクの軍事占領をやめ,戦争を起こした米英日は謝罪をし,賠償を実現することこそがとるべき道だと考えます。

 「フセインは大量破壊兵器を隠している」「イラクは生物・化学兵器を45分で発射できる」などと,誇張・情報操作していたことが明らかになって,ブッシュやブレア政権は批判にさらされています。小泉首相は「いずれみつかる。フセインが見つからないからといってフセインがいなかったといえるのか」などとメチャクチャな理屈で,米英の侵略戦争を「正当化」して,自衛隊のイラク派兵法を強行成立させました。ツラハ中部の都市‘名じゃ瀕行われた反占領デモ(W月RP日) たくさんのツラハ人がデモをしています|それを阻止しようと米罫兵士が人間の壁を作っています|

 米英軍は何の罪もないイラクの民衆を大量殺戮し,建物などをことごとく破壊しました。それは今も続けられています。たくさんの不発弾が出るクラスター爆弾や,半減期45億年の放射能をまき散らす劣化ウラン弾によって,何万人という人々が殺され,さらに今もイラクの民衆は軍事占領下に置かれています。そのために,「イラク全土は戦争状態」と米中央軍司令官が言わざるをえないほど,米英軍はイラク民衆の憎しみの的になっています。イラクの民衆は「米英軍はイラクから直ちに出ていけ!占領をやめろ!」と叫んでいます。デモが頻繁に起こり,やむにやまれぬゲリラ戦による反撃も起こっています。米英兵にも毎日のように死傷者が出ています。米英軍には厭戦気分が広がり,米兵家族は『わが子,夫をイラクから戻せ』と軍撤退要求運動を開始しています。

未来をかけ,イラク派兵をとめよう! 有事法制を廃棄に追い込もう!
 小泉政権は6/6には,有事法制3法を成立させました。さらに,教育基本法改悪で「愛国心」だ,「改憲」だ,と戦争への道へと突き進んでいます。
 米国はイラクの次はイラン,北朝鮮への先制攻撃を狙っています。イラン,北朝鮮情勢もますます緊迫しています。米日は,北朝鮮の「核開発」問題,拉致問題など口実にして,「北朝鮮脅威論」を叫んで軍事重圧を強め,金正日(キム・ジョンイル)政権を追いつめています。
 これに対して,何とかして戦争を止め,くらしを守り,世の中を変えなくては,という国際的な連帯の闘いがまき起こっています。2月には地球を一周する2000万人の大反戦ウェーブが起こりました。陸・海・空・港湾労組20団体の闘いが結集軸となり,連合などナショナルセンターの枠を越えた反戦運動の輪が大きな展望をもって存在しています。
 今春,有事法制,イラク戦争などに反対して600本の列車を止めるストライキを闘った,動労千葉のような原則的な闘い方に展望が示されています。
 私たちの闘いは,自衛隊をイラクに行かせない,有事法制を完成させない,発動させない,戦争への協力を拒否するという,いっそう重要な段階に入っています。
 自衛官やその家族に対しても「イラクの人を殺し,自らも殺されるイラク派兵を拒否しよう」と働きかけていきたいと思います。自衛官は,「軍服を着た労働者」です。隊員といえども戦争をするために入隊したという人はいないと思います。本来は私たちと社会的立場を同じくする人びとと考えます。
 有事法制もイラク派兵法も強行し,日本が戦争への道を選択した以上,その後に起きることに私たちは責任を負っていかなければならないと思います
 戦争反対の声を挙げていきましょう。ともに力をつくしましよう。
 私たち百万人署名運動の輪にぜひ加わってください。

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掲載:2003/12/21